24日目 会長はペットの世話、 スケは食事の支度、 カクはスケが風邪気味のようなので、交代しようかと申し出たが 「例え肺炎にかかっていても、俺の方が上手い」などと言って跳ね除けられましたとさ。 ので、カクは見通しの良いところで、例の方法を試すことにした。 地下だけど。 …あんまり成功して欲しく無い気もするなぁ えーと… 『応援要請』…? 何かが体から減ったような感覚の後、頭の中に声が響いた 『今なら誰かに盛大に応援されそうな気がします!』 …え? なんとなく、携帯を取り出す。それが一番いいような気がしたのだ。 圏外。 そのまま無視して、電話帳から相手を選択し… プルルルルル♪ あ、呼び出… 『どこで何やってんの!!』 「ああっ;す、すみませんっ!」 電話から飛び出した、前会長秘書・弓の怒鳴り声にカクは反射的に謝った。 状況把握能力に長け、もしもこの場に来てしまっても危険にも対処できそうな人を… と思ったのだが、やはり別の人の方が良かったかなぁ; 『現状報告!』 「会長もスケさんも一緒です。身柄は拘束されていません。怪我は多少ありますが、いずれも軽傷です。 経緯ははっきりしないのですが、誘拐など特に計画された物ではなく偶発的なものかと思われます。 ただ、現在地がはっきりしません。どこか島のようなところで、未調査の大きな遺跡があります。 現在は会長の指示でその遺跡の中や外を調査しています。怪我はその際に負ったものです。 われわれ以外にも人はたくさんいます。そのほとんどは、同じように遺跡の調査をしています。 現状、島から出る交通手段が無く足止めされているような状況です。」 色々伝えて、色々伏せた。あえて伏せた。草が動いてしゃべるとか伏せた。 正直に伝えると説明できない事が多すぎる; 『わかったわ。こちらで位置特定をするから、電話は切らずにいなさい。』 「わかりました。ただ、こちらには発電施設がないので電源が持たないかもしれません。」 『了解。会長に替われる?』 「はい、少々お待ち下さ…あ。」 獣の気配…; 「すいません。今は駄目です。通話はそのままにしておきますから!」 慌てて会長とスケの方へ駆け出す。 『何、どうしたの?』 携帯は通話状態のまま、シャツのポケットに放り込んだ。 「スケさん!会長!」 こちらが体勢を整えるのとほぼ同時に敵の姿が確認できた。 「虎3頭。ダルいのにやめて欲しいぜ…」 「できれば飼いたいのう。」 「ちょっと厳しいと思いますよ…」 『え?虎って何?…あんた達本当にどこでなにやってんの?!』 †:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:† 今日のメニュー スケ: 質素な保存食 を料理し、 風邪によく効く卵酒 をつくりました。 質素な保存食 を料理し、 風邪も吹っ飛ぶ超卵酒 をつくりました。 「なんと烏骨鶏の卵!」 カク: おいしい草 を料理してもらい、 風邪によく効くミルク酒 を受け取りました。 「俺が風邪引いてるんだから、おまえも飲め!」 会長: 質素な保存食 を料理してもらい、 風邪によく効くヨモギ酒 を受け取りました。 「会長にも、きゅーっと飲んでもらいますよ!」 †:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:† |