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9日目 深雪さんお元気ですか こちらは温泉で、珍しくゆっくりしています。 会長とハチは湯船で泳いでいるし、スケさんはトリートメントやらパックやらでずっと作業しています。 会長の警護と言う点では気を抜いてはいけないのですが、やはりお湯に入ると気分がゆったりしますね。 お土産に温泉饅頭をと思ったのですが、傷むといけないので考え直しています。 湯の花の方が良いでしょうか？ 本当はもっと色々報告したいのですが、身体の芯まで温まった所為か、とても眠いです。 このまま身体の欲求に従って寝てしまおうと思います。 おやすみなさい。 夢で会える事を期待して。 カクリッヒ・アツミハルト そして 新年だ。 いきなり新年だといわれても、この島に来てからどうも時間の感覚がおかしいというか、 いつの間にそんなに経ったんだ。 スケが身支度を整えながら、考えるのを尻目に、向こうではカクがミツクニスの前で正座している。 「会長、ハチくん。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」 「うむ。おめでとう。今年もよろしく頼むぞ。」 「おっとうっかり。」 メアリーとの約束はとっくに過ぎちまってるし、 アンにも電話してない。 ジュディはまた留守電いっぱいにしてるだろうな。 サユリの店にも行きたいのに。 あ、ユウファは間違いなく怒ってるか。 ヒトミにケイコにトモコにカヨコにキョウコにマリとミホ。 あれ、途中からなんか聴いた事ある歌みたいになったけど・・・ま、いいか。 みんな、新しい男見つけたかな。 「どうしたんですか、スケさん。ずいぶんぼんやりして。」 「ん？ああ。去年のこと考えてたんだ。」 「人生を振り返るのはとてもいいことですね。」 そんなに長く振り返っていないのだが。 「うむ、歩んできた道のりをたまにでも見直すのは大切じゃぞ。」 まるで普段から過ぎた事はほったらかしみたいな言われようである。 「おっとうっかり。」 「ほれ、ハチも『そうだ、頑張れスケさん』と言っておる。」 「会長・・・わかるんですか？」 カクが目を丸くする 「うむ。多分の。」 相変わらず適当と言うかおおらかと言うかぞんざいと言うか… 今年もこの連中のお守りか・・・はぁ。 ま、ともかく、これは済ませておこう。あまり得意ではないが、正座。 「あけましておめでとうございます。ご隠居、ほら、かわいい部下に例のものを。（手を出している。」 「スケさーん、タニシさんからウコンもらいましたよ。やはりカレーライスでしょうか」 他に特に香辛料を持っていないくせに、カクが有りがちな事を言っている。 「カレーはおせちにあきたら、だろ。まぁ、飽きる前に食べ尽くすだろうけどなー。」 スケは自信たっぷりにそう言い、おせちを準備する。 お重はないので皿に美しく盛り付け、余った分は…ぱくり♪ おせちのパーツ１ を食べました。 「･･････。」 ItemNo.12 おせちのパーツ２ を捨てました。 ItemNo.13 おせちのパーツ３ を捨てました。 「あれ、スケさん、おせちはどちらに？」 「ばかだなぁカク、もう七草粥の時期だよ？」 †:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:† 今日のメニュー スケ： おいしい草 を料理し、 七草粥（竹入り） をつくりました。 「正月は餅ばっかりだったからな。さっぱりさっぱり。」 カク： おいしい草 を料理してもらい、 七草粥（酒入り） を受け取りました。 「御屠蘇が余ったんだ。香り付け程度だから。」 会長： ご隠居の所持する太もも（ItemNo.7）を料理しようとしましたがダメでした。 †:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:†:.｡.:ﾟ:.｡.:† |