23日目 朝。 布団で寝ているスケの枕元にメモが落ちている。 『ごめん、力つきた。』 周りを見ると、装備やら食材やら調理器具やらが散乱していた。 …; 「あーもう!会長がいないとすぐサボるんだから!」 カクが文句を言いながら、片づけていると、のっそりとスケが起きてくる。 「体調不良…結構キビシイ。」 「そんな事言っている場合ですか!早く遺跡に入って会長と合流しますよ!」 「うー」 もそもそと身支度を整え、すぐに食べられそうな物を荷物から探す。 スケはイースターエッグ を見つけました。 「朝食がチョコレート…キツイな。」 せめてエスプレッソが、とか、まぁ糖分は目が覚めるし、などと言いながら食べる。 カクはビールによく合う特製豆腐ソーセージ を見つけました。 「Wurstー♪…って、豆腐…?」 「朝から脂たっぷり豚100%ソーセージとかより良いじゃないか」 「スケさんと違って、もう起きてから1時間以上経ってますし、体操と掃除もしてお腹空いてますから、肉だろうと魚だろうと問題ないですよ?」 聞いただけで胃がもたれたようで、スケは腹部に手を当てうなった。 魔法陣〔蒼の道〕 に移動しました! 「おお、ここで合っていたようじゃのう。」 「「ご隠居ー!」」 先に着いていたスケとカクがすごい勢いで駆けつける。 「どこへ行ってたんですかー!」 「ご無事ですか!異常有りませんか?」 ミツクニスはうなずいた。しかし、その表情はどこかすっきりしない。 「…何かありましたか?」 スケが心配そうに尋ねる。 「ハチがはぐれてしまってのう」 言われてみれば、ミツクニスの後ろには鳩の(焼き菓子のような)シチしかいない 「どこへ行ったのでしょうか・・・」 「くるっぽー」 「うむ、そうじゃの。もともと島に住んでいたんじゃから大丈夫じゃのう」 ぽふぽふとシチを撫でる。 「ところで二人とも…」 ミツクニスが静かに顔を上げた。 様子の違いを感じ、スケとカクはきちんとミツクニスの前に並んで立つ。 「外で聞いた話だと、なんだか、何か起きそうじゃ。」 疑問や否定は無かった。二人も同じようなものである。 何か起きそう、しかし何が起きそうなのかまったく分からない、そんな状況である。 「この島もやばいかのぉ。」 とはいえ、すぐに出来る対策も思いつかず、 結局はいつも通りに、食べたり戦ったり移動したり…。 とりあえず今まで収集したデータを元に考えてみよう; 磁場の変化が…で、温度が?うん。 電流は…誤差だな。うん誤差。 「召喚は結局自分で使えないからなァ」 「なんだカク、召喚使いたいのか?」 明日の朝食の下準備を終えたスケがコロンバの残りを手にちゃぶ台に寄って来た。 体調不良と言っていたのは本当なのか、足取りが少し怪しい。 「技能がなくても、自分の好きな応援を呼ぶことはできるらしいぞ。」 言いながらスケは湯飲みを差し出す。反射的に茶を注ぐ。 「え、増援が依頼できるという事ですか?」 「いや、Toi, toi, toi!って言ってくれる方の応援w」 笑いながらコロンバに手を伸ばす。 「…それじゃ意味無いで…え、それって話ができるって事ですか?!」 シチ食べてるみたいでなんか…アレだな…と言いつつもぐもぐ食べる。 「さぁ、俺はやった事ないからそこまでは分からないなぁ。」 スケは茶を飲み干すと、後は会長と分けろ。と言って去って行った。 やはり歩きがふわふわしている。 うーん… 試してみる価値はあるか。 好きな応援…いやでも、何かあるとまずいからなぁ 状況把握してくれそうで、危険にも対処できそうな人というと… †:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:† 今日のメニュー スケ: おいしい草 を料理し、 体にヤサシイお粥 をつくりました。 「ことことことことことことことこと」 カク: おにく100 を料理してもらい、 本格派北京ダック、無農薬胡瓜を添えて を受け取りました。 「いやー、かなり気合い入れたぞ。」 会長: おいしい草 を料理してもらい、 緑黄色野菜のサラダ を受け取りました。 「栄養のあるモノを頂かないといけませんね、会長。」 緑黄色野菜のサラダ を料理しようとしましたがそれが食材ではないことに気付きました。 †:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:†:.。.:゚:.。.:† |