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10日目
深雪さん、如何お過ごしでしょうか。

こちらは湯治も終わり、また遺跡に潜る事になりました。

先に進んで気になる事がありました。
猫の鳴き声がします。唸り声などではなく可愛らしい鳴き声です。
猫科の猛獣ではなく、猫そのものの声だと思います。
今まで出会った生き物は基本的に襲いかかってきたので撃退していたのですが…
猫も襲ってくるのでしょうか。
もちろん会長が危険に晒されない様にするのが役目なのですが
ああいった小動物を殴ったりするのは気が進みません。
と言うか、殴れる自信がありません。
襲ってこないと良いなぁと祈るばかりです。

そういえばこちらもクリスマスで、頂き物をしたのですが
ひよこの形のお菓子でした。
どこから食べようか迷っています。深雪さんならどうしますか?

例の草、ハチは何だか急成長していました。
がんばって会長を守れるようになって欲しいです。

スケさんや会長はいつも通りです。
まぁ皆、色々生存能力は上昇しています。


そろそろ日本に帰りたいです。
色々不便ですし、ソーセージもビールも無いし、

せめて
あなたに一目会いたいです


カクリッヒ・アツミハルト


「はぁ…」
手紙を書き終え、カクはため息をついた。
手紙を数える限り、まだ10日しか経っていない筈だが、感覚としてはもっとずっと長い。
「はぁ…」
ほぼ同時に、背後からもため息が聞こえた。
振り向くと、スケが珍しくどんよりとした顔で遠くを見ている。
「どうしたんですかスケさん、落ち込んだ顔で。」
「太股がな。」
「ふともも?」
お、思い出したくない…
スケは、うつむいて眉間を押さえたまま動かない。
カクが首をかしげる。
太いモモ…
「さては!今日はローストチキンですか?!」
暫し考えたカクの顔がパッと輝く
「そんなに張りのある肉じゃなかったな…」
「そんなに古い肉なんですか?」
「結構な古さだ。」
再び遠い目。
古いモモ肉…
「老鶏はダシがよく出ると深雪さんが言っていました。お鍋なんてどうですか?」
再び暫し考えたカクが、控え目に提案する。
「いや、昨日風呂入ってダシは出尽くしたと思うぞ。」
「???」

ご隠居、料理するからそこに草おいといてくれって言ったのに…
どうして草持ったまま座ってるかなあ…
男の太股料理しようとしたなんて言えない!口が裂けても!
「儂はあまり旨くないぞ。ハチの方が旨そうじゃ。」
「うっかりうっかり!」

「・・・うっかり言うなあっ!!!」
遠い目をしていたスケが突然怒鳴った。
ダシの話がわからずぼんやり考えていたカクがびくりと跳ねる。
「料理用に指示した材料は保管しておくこと!」
何故か突然キレたスケの勢いに押され、カクは無言でコクコクと頷いた。
そして沈黙…
「よし!」
スケが口を開き、今度は何か、とカクが警戒する。
「今日はカレーだ!」

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今日のメニュー

スケ:
おいしい草 を料理し、 サグマトンカレー をつくりました。
スケさん「ま、マトンは幻影なんだけどな…」

カク:
おいしい草 を料理し、 サグビーフカレー をつくりました。
「リクエスト通りカレーだぞ。(…材料がカレーしかできないってだけだったんだが。)」

会長:
パンくず を料理し、 サグチキンカレー をつくりました。
「ご隠居、カクでなくても肉が食べたくなりますよ…」

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